デザインの原則を知りたい人はノンデザイナーズ・デザインブックを読むべきです。
この本は簡単に言うと「一番分かりやすいデザイン原則の教科書」です。
私はグラフィックデザイナーですが、
グラフィックデザインの勉強を始めたその日に、この本を読みたかったと思いました。
なんなら、すべてのデザイン学校は、この本を教科書として導入するべきだ、とさえ思いました。
そのくらい良書だと感じましたので、たくさんの人に読んで欲しいと思い、記事を書きました。
- デザインはセンスがないとできない
- デザインは難しい
と思われがちですが、この本を読むと、デザインの原則を誰でも理解できるようになります。
2019年5月現在、キャンペーンで本の内容が動画になっています。
短いですがデザインの面白さがわかる動画でしたので、ぜひ視聴してみてください。
「ノンデザイナーズ・デザインブック」は非デザイナーにデザインの原則を解説した本ですが、デザイナーも必読の本。つまり全人類が見るべき良書。が、動画になってる!
デザインは感覚でやるものと思われがちだけど、この動画をみると知識がベースだと気づける。デザインの面白さがわかる動画だよ〜 https://t.co/pZXS06Ik1w
— にし子/デザイナーの端くれ (@nonono_design) May 29, 2019
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ノンデザイナーズ・デザインブックで紹介されているデザインの原則
良いデザインの作品には次の4つの原則が使われています。
- 近接
- 整列
- 反復
- コントラスト
以上の4つです。
各原則をもう少し詳しくすると
近接(関連項目のグループ化)
→混乱を減らし、明確な構造を読者に提示する
整列(意識的な配置)
→すっきりと洗練された印象を与える
反復(情報の組織化)
→一体化、視覚的な面白さを与える
コントラスト(類似を避ける、焦点を作り出す)
→読者の目をページに引き込む
これら4つの原則について、実例をふんだんに使って解説した本が「ノンデザイナーズ・デザインブック」です。
ノンデザイナーズ・デザインブックの特徴
Robin Williams「ノンデザイナーズ・デザインブック」
海外で出版された本の日本語翻訳版で、なんと出版から20年ずっと売れ続けているとのこと。
デザインの教科書ですが、デザイナーに向けて書かれた本ではありません。
実はこの本の対象はデザインを学んだことのない人です。
だからこそ、分かりやすく丁寧にデザインの原則が説明されています。
ノンデザイナーズ・デザインブックのおすすめポイント
ノンデザイナーズ・ノンブックの特徴は以下。
- デザインの原則が分かる
- 色・フォントを扱うときの原則が分かる
- デザインの課題に取り組める
この本のおすすめポイントは「圧倒的な分かりやすさ」です。デザインを学んだことのない人にも理解できるように、多くのビジュアルが使用されています。
著者の全ての主張に対して
- 良い例のサンプル
- 悪い例のサンプル
- 解説
が掲載されており、実例を確認できるので、
- デザインを学んだことのない人にも分かりやすい
- デザイナーは基礎を再確認できる
という良書です。
ページの途中で「デザイナーの目を鍛える」ための問題と回答例も用意されており、現役デザイナーにも読み応えがあります。
つまり、
デザイナーの人、デザイナーではない人、両方、つまり全人類にオススメできる本だということです。
読んでいると著者のグラフィックデザインに対する愛情を感じます。
内容は教科書的でありながらも、実は情熱の詰まった本なんです。
デザインの「分からない」が「分かる」ようになる
印刷物を見て、
- よく分からないけどデザインが気に入らない
- よく分からないけど読みづらい
というような、人が言語化しにくい「よく分からない」モヤモヤした部分を、良い例と悪い例の作例をたくさん掲載しつつ、解説しています。
デザインを発注する側の方も、この本を読んだらモヤモヤを言語化することができるようになり、指示が出しやすくなると思います。
色やフォントの原則も学べる
ノンデザイナーズ・デザインブックは色やフォントの原則についても解説されています。
色とフォント、合計で約100ページくらい割いて解説してあり、圧巻の情報量です。
グラフィックデザインにおいて、色やフォントの知識は欠かせませんので、同時に学べるのは嬉しいですね。
ノンデザイナーズ・デザインブックで得た知識を生活に役立てよう
デザインの原則を知ると、生活の様々なシーンで活用できます。
- 見映えのいい企画書を作れるようになる
- 魅力的な年賀状を作れるようになる
- かっこいい結婚式の招待状を作れるようになる
など、デザインの知識は生活の中で役立てることができます。
その他デザインについてのおすすめ本は下記の記事でも紹介しています。