未経験でも実績を作ればグラフィックデザイナーになれる【現役デザイナー直伝】

未経験でグラフィックデザイナーになるアイキャッチ画像 グラフィックデザイン

結論から言いますと、未経験でもグラフィックデザイナーになれます。

この記事では、未経験でも採用確率が上がる方法をお伝えします。

未経験でグラフィックデザイナーになるには、

とにかく実績をつくることです

とは言っても、まだグラフィックデザイナーになってもいないのに、実績なんてどうやって作ればいいの?と思いますよね。

デザイン科を卒業し、グラフィックデザイナーとして12年の経験がある私が、採用確率をアップする方法をお伝えしたいと思います。

(※あくまで個人の意見としてお読みください。)

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はじめに:未経験でグラフィックデザイナーを目指す人へ

未経験からグラフィックデザイナーを目指す方へまず知っていてほしいことを書きます。

未経験者でも今すぐグラフィックデザイナーになれる

まず知っておいてほしいのですが、「グラフィックデザイナー」という職業に資格や免許は必要ありません。

資格を取る必要はありませんし、デザインの学校を卒業する必要もないんです。

なので極論ではありますが、あなたが「私はグラフィックデザイナーです」と言ってしまえば、それだけであなたの肩書きは「グラフィックデザイナー」となります。

グラフィックデザイン業界は厳しい

グラフィックデザイナーは残業や徹夜など労働環境が悪い職場が多いうえに、給料も低めです。

もちろん、定時で帰宅できる会社もありますが、他の業界に比べるとクリエイティブ職は残業が多いです。

グラフィックデザイナーが大変な理由を説明する【納期追われる・残業多い・給料安い】

【現実】グラフィックデザイナーの残業事情【リアルな現場を語る】

業界としても、紙媒体は衰退していますし、デジタル化が進んでいます。

【参考サイト】業界動向サーチ

これからグラフィックデザイナーを目指す人は、グラフィックデザインだけではなくwebデザインやプログラミングなどの勉強も視野に入れておくと活躍の場が広がると思いますよ。

デザイン関係のおすすめのスクールはこちらの記事で紹介しています。
【厳選】グラフィックデザインを学べるオンラインスクール【おすすめ4社】

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未経験でグラフィックデザイナーになる方法

未経験の方の採用確率をアップする方法をご紹介します。

ステップ1:価値のある未経験者になる

DEDIGNと書かれたアイキャッチ画像

未経験で求人に応募しても、経験者に比べると残念ながら採用確率は落ちます。

デザインの現場は圧倒的に経験者が優遇されるからです。

採用確率を上げるには、「実務は未経験だけど、プライベートでは色々経験してますよ」という「実績のある人」になることが重要です。

あとは、年齢は若ければ若いほど採用されやすいです。

ポートフォリオを価値のあるものにする

グラフィックデザイナーの採用現場では多くの場合ポートフォリオ(作品集)」の提出を求められますが、

未経験者は実務経験が無いので、どうしても「プライベートな作品集」になってしまいます。

そこで、以下の点に注意して作成すると、未経験の方でもポートフォリオの価値を上げることができます。

ポートフォリオには、「ただの作品」を掲載するのではなく「実績のある作品」を掲載する。

1枚のポスターがあったとします。

いくらクオリティーの高いポスターだとしても、

  1. 誰にも公開せず、自分のためだけに作ったポスター
  2. 友人の経営するお店のオープンのために作ったポスター

では、後者の方に価値があります。

①はただの自分の「作品」ポスターですが、②は他者に採用されて世に出た「実績」のあるポスターです。

ただの作品の羅列ではなく、「実績」を掲載することで、未経験の方でもポートフォリオの質を高めることができます。

未経験でも「実績」を作る方法

友人や家族、知り合いにお願いしてデザインの仕事をもらう

  • 結婚式の案内状、ウェルカムボードなどの制作
  • 親戚のお店の開店ツール、名刺などの制作
  • 友人のバンドのグッズ制作
  • TwitterやInstagramなどのアイコンやヘッダー画像の制作

周囲にデザインで困っている人はいないか、なにか作らせてくれそうな人はいないか、じっくり観察してみてください。

コンペに応募する

  • 登竜門などのコンペサイトで検索し、デザイン関係のコンクールに応募→採用実績をつくる

SNSで作品を発表する

拡散されるとかなりの人に作品を見てもらうチャンスになりますし、うまくいくと、実際に仕事につなげることもできます。

仕事が舞い込めば、そのままフリーのデザイナーになるチャンスがうまれるかもしれません。

フォロワーさんにお願いして、アイコンやヘッダーを作らせてもらうのもいいかな、と思います。

無料で始められますので、早めに自分の作品を発信する場を作っておくことをおすすめします。

私も最近Twitterをはじめたのですが、Twitter経由でお仕事をいただきましたよ。

Instagramなどはそのままポートフォリオとして見せることもできますね。

SNSやブログはコツコツやっておいて損は無いと思います。

クラウドソーシングサイトで仕事をしてみる

クラウドソーシングサイトとは「仕事を依頼したい人」と「仕事を受注したい人」をつなぐサイトで、誰でも登録することができます。

とりあえず、大手の

には登録しておくことをオススメします。

これらのサイトで仕事を受注して報酬が発生すれば、一つの実績になりますから、ぜひチャレンジしてみてください。

他の人の作品も見れたりするので、デザインの勉強にもなりますよ。

印刷・入稿に関する知識を身につける

グラフィックデザインの現場において、印刷・入稿に関する知識は必須です。

入稿って?

制作物を印刷するためにデータを印刷用に整えて、印刷会社に渡すことです。

実務が未経験でも、「入稿データ作れます」「入稿経験あります」となれば、採用側からも「お、少しは知識がありそうだし、戦力になるかも」と期待されます。

自分の名刺を作り、入稿してみる。

本やネットで勉強するよりも、まずは自分の手を動かしてみることです。

自分のための制作物なら、失敗しても怖くありませんよね。

実際に自分で入稿データを作成し、印刷会社に入稿できれば、「入稿の実績」が作れます。

ラクスルというネット印刷会社では名刺を格安で制作することができますので、金額的にも安心です。

お金をかけず、入稿実績が作れるので、まずやってみてください。

ガイドも充実しているので、初心者でもよく読みすすめれば確実に入稿できると思います。

わからないことがあれば、本やネットで調べてみてください。入稿の知識が身につきます。

入稿に関する本は入稿データの作り方という本がおすすめです。

面接やポートフォリオでのアピール例

私はデザインの実務経験は無いですが、これまでに自分の名刺や友人のお店の開店ツールなどを制作し、10回ほど印刷会社とのやり取りや入稿を経験しております。

どの制作物もスムーズに入稿することができ、無事に納品することができました。

※具体的な数字を提示した方が、より信頼が得られると思います。

ここまでの「実績づくり」は働きながら、もしくは学校に通いながらでも出来ますので、グラフィックデザイナーを目指すのであれば、早速始めましょう。

ステップ2:実務未経験でもグラフィックデザイナーとしてのアピールポイントを作る

ステップ1の実績と別に、自分のアピールポイントはないか考えましょう。

直接グラフィックデザインと関係が無くても、現場では重宝される能力があるかもしれません。

アピール例
  • PhotoshopやIllustratorの実務経験は無いですが、手書きでイラストが書けます!
  • バイトでお店のPOPを書いてました。
  • 前職で会社のメルマガ配信してたので文章が得意です!

など

応募する企業の募集要項をよく読み、アピールできるポイントを探しましょう。

グラフィックデザイナーはデザイン業務だけでなく、自分でイラストを描いたり、キャッチコピーを考えることもあります。

些細なことでもアピールできそうな能力があれば、どんどんアピールしてみてください。

ステップ3:未経験者でもグラフィックデザイナーになれる会社を探す

実務経験が無くても、応募できる会社はあります。「未経験者歓迎」「未経験者OK」という表示のある会社に応募してみましょう。

未経験者を歓迎している会社の中には、激務で人が辞めすぎて人材不足に陥り、仕方がなく「未経験者歓迎」にして求人している企業もあります。実際働いてみると、とんでもない会社だった、ということもありますので、慎重に見極めてください。

また、応募資格に「デザイン実務経験2、3年以上」などの表記があっても、この会社に入りたい!と思う会社があれば、問い合わせてみてください。

意外と応募者が少ない場合もあり、「やる気がある」と認められて面接のチャンスをもらえるかもしれません。

どんな会社でも、一度入ればあなたは「デザイン実務経験者」です。

経験者になると、選べる会社も増えます。

就職後は更なるステップアップを目指して転職する人も多い業界ですので、転職回数などはあまり気にしなくて大丈夫です。

【デザイナー向けの求人サイトの選び方はこちら】

グラフィックデザイナー向け求人サイトの選び方+おすすめ8選【特化サイトを選ぼう】

未経験でグラフィックデザイナーを目指す人の就活Q&A

クエスチョンマークの写真

Q.資格を取るべき?

A.無理して取得しなくてもいいと思います。

グラフィックデザインに関する資格は沢山あります。

  • DTPエキスパート認定試験
  • 色彩検定
  • アドビ認定エキスパート
  • Photoshopクリエイター能力認定試験
  • Illustratorクリエイター能力認定試験

などです。

勉強して資格取得することは損ではないと思いますが、グラフィックデザイナーの採用現場においては、「アピールポイントの1つにはなる」くらいに考えた方がいいです。

現場で重視されるのは「実績」「経験」でして、いくら資格を持っていたとしても使った実績が無ければ無意味に等しいです。

ちなみに、私が持っているデザインに関する資格は在学中に取った「色彩検定」くらいです。特に現場で役に立ったことはありません。

採用時に「色彩検定」について聞かれたこともありません。

資格取得のために多くの時間を使うのであれば、実際に手を動かして作品を生み、「実績」を作った方がいいと思います。

Q.学校に通うべき?

A.学校に通った方が就職はスムーズですが、独学でもグラフィックデザイナーになることはできます。

金銭と時間に余裕がある方は、学校に通うと就職には有利です。

個人的には、IllustratorやPhotoshopなどの使い方はネット検索すればいくらでも勉強できますし、書籍も沢山あるので、無理して学校に通う必要はないと思っております。

Illustrator初心者におすすめの勉強法まとめ【手を動かすことが大切】

最近は在宅で学べるオンラインスクールも充実していますので、検討してみてください。

【厳選】グラフィックデザインを学べるオンラインスクール【おすすめ3社】

学校に通う場合は、在学中も「実績」を作ることを意識してください。

また、在学中に同級生や先生と繋がりを作っておくことをオススメします。

意外と横のつながりで仕事を紹介してもらえたりすることがありますので。

未経験でグラフィックデザイナーの道を目指す前に

まずは今現在の職業や学校と並行して、グラフィックデザインの勉強をすることをおすすめします。

働きながら、学校に通いながら、バイトしながら、グラフィックデザイナーを目指してください。

実際に手を動かし作品を作ってみて、やっぱりグラフィックデザインが好きだ!と思えた方だけ、その道に進むことをオススメします。

  • 自分の作ったものが世に出ること
  • 自分の作ったものが世に出て、それによって利益がうまれること

これは何にも変えがたい喜びがあります。

こちらの記事が少しでも役に立てたら嬉しいです。

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