私は約12年間グラフィックデザイナーとして働いてきました。
これまでの経験から、グラフィックデザイナーに必要だと感じたスキルは
- グラフィック関連ソフトを操作する技術
- 情報を整理する能力
- 流行を察知する能力
- コミュニケーション能力
の4つです。
今後はこれらのスキルに加え、SNSなどで自分を発信していく、セルフブランディング能力も必要になってくると思います。
これからスキルの身につけ方について詳しく解説していきます。
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グラフィックデザイナーに必要なスキルの習得方法
先ほどお伝えした4つのスキルについて書いていきます。
グラフィック関連ソフトの操作技術
グラフィックデザイナーにとって、
- Adobe Photoshop
- Adobe Illustrator
などグラフィックデザインに必要なソフトの操作は、必要最低限のスキルです。
このスキルに関しては努力さえすれば、誰でも身につけることができます。

Illustrator初心者におすすめの勉強法まとめ【手を動かすことが大切】
ソフトの習得は手を動かすことが大事
本などで勉強するよりも、
実際に手を動かして何かを作ってみる方が習得は早いです。
本で学ぶ場合は教科書的な本を1冊購入するといいです。下記の本はIllustratorとPhotoshopが1冊で学べます。
Adobeの公式サイトの動画も参考になります。
本格的に学びたいならスクールもあり
ソフトの操作技術を本格的に学びたい人は、
- デザインスクールに入学する
- オンラインスクールで学習する
という方法もあります。
【厳選】グラフィックデザインを学べるオンラインスクール【おすすめ3社】
情報を整理する能力
デザイン=装飾すること、だと思われがちですが、デザインはまず情報を整理することから始まります。
詳しくは
グラフィックデザインのコツは情報を整理すること【現役デザイナー直伝!実例あり】
でも書いていますが、まずはクライアントから与えられた情報を丁寧に整理することが大切です。
- 必要な情報とそうでない情報に分ける
- 重複している情報がないかチェックする
伝えたい情報を極限までしぼって、制作物に落とし込むことで、より見る人に伝わりやすいデザインになります。
情報が整理できていないと、
- いくら手を動かしてもなんだかしっくりこない
- ごちゃごちゃした印象になる
など問題点が出てきます。
流行を察知する能力
デザインにも流行りがありまして、流行りを押さえていないと、どうしても古くさいデザインになってしまいます。
特に
- 書体(フォント)
- 装飾
- 色
- イラスト
などは流行を押さえておくことが大事です。

複数の雑誌を見て比較すると、特に分かりやすいです。
- どのようなフォントが使われているか(明朝体かゴシック体か、細いか太いか、など)
- どのような装飾が人気なのか(罫線の太さ、など)
- どのような色が使われているのか(原色が多い、など)
- イラストはどのようなテイストが多いか
上記のような視点で雑誌を見てみると、その時期の流行がなんとなく掴めるはずです。
もし自宅に数年前の雑誌があれば、最新号と見比べてみてください。テイストが随分変わっていて、数年前のものは古く見えるのではないかと思います。
雑誌は高いので、出費を抑えたい方は楽天マガジン、dマガジンなどの雑誌読み放題サービスがおすすめです。
受注している制作物のターゲットを考える
- 女性向けであれば「女性誌」
- 男性向けであれば「男性誌」
- スポーツに関する制作物なら「スポーツ雑誌」
など、自分の受注している案件に合わせた雑誌を見ることで、ターゲットに対してどのようなデザインが好まれるか知ることができます。
デザインの流行に敏感にアンテナを張って、自分の制作物に活かすことが大事です。
コミュニケーション能力
デザイナーはパソコンに向き合って黙々と作業しているイメージがありますが、良いデザインをするためには、コミュニケーション能力が必要です。
ここでいうコミュニケーション能力とは、
- 相手の立場に立って考える能力
- クライアントや社内の人との触れ合い
です。
1は、例えばあなたが飲食店のオープンDMを作ることになったとき、そのDMを受け取った人が「どう感じてどう行動するのか」を想像しながらデザインできるか。
2は、打ち合わせの時にスムーズな会話ができるか。電話やメールで気持ちのいいやり取りができるか。
このような点を意識して仕事をしていると、社内でも社外でも重宝されるデザイナーになれると思います。
必要なスキルを習得したグラフィックデザイナーになろう
スキルには
- 本や動画、学校で学べるスキル
- 実践して身につけていくスキル
の2種類があり、どちらも並行して学んでいくことがベストだと思っています。
おすすめの本などはこちらの記事でも紹介しています。
【厳選】デザインセンスを磨くために読むべき本まとめ【現役デザイナーおすすめ】
グラフィックデザイナーとしてスキルアップしていきましょう!