グラフィックデザイナーの結婚に関する衝撃的なデータがありまして。
美術家、デザイナー、写真家、映像撮影者(女性)の生涯未婚率
40.8%
(男性:18.3%)
データ引用元:データえっせい
この数字は「平成29年就業構造基本調査結果」(総務省統計局)を元にされているようで、
女性の未婚率で一番高い数値でした。
しかし、男性は他業種と比べてもそこまで高い数値ではないんですよね。興味深い結果です。
私は現在フリーランスのグラフィックデザイナーでして、夫は会社員のグラフィックデザイナーです。
今回は夫にも話を聞きましたので、女性、男性、それぞれの目線でグラフィックデザイナーの結婚について語りたいと思います。
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グラフィックデザイナーの結婚が難しい理由
グラフィックデザイナーの結婚が難しい主な理由としては、
【男性】
- 出会いがない
- 給料が上がらない
【女性】
- 出会いがない
- 仕事と育児の両立が難しい
という感じですかね。
激務により出会いがない
グラフィックデザイナーは残業や休日出勤が多いため、プライベートな時間が少ないです。
そのため出会いの場が少なく、婚期を逃すことがあります。

容姿を磨く時間があるなら寝る!という人も多く、自分磨きの時間も取れないのも婚活には良くないですね。
職場結婚が多い
一緒に過ごす時間が長い分、私の周りでは職場結婚する人が多かったです(私も夫と同じ会社で働いていました)

デザイナーは残業が多い職業ですので、会社の人と過ごす時間が多いんですよね。
【現実】グラフィックデザイナーの残業事情【リアルな現場を語る】
苦労を分かち合う分、恋も生まれやすいんでしょうね……!
出会いは自分で作るしかない
激務で婚活する時間が無いため、ネットで出会いを求める人も多く、今年私の友人のうち二人が婚活アプリで結婚しました。
以前はネットで出会ったというと大丈夫なの?と心配する人も多かったですが、
今は当たり前になってきてますね。

私の友人が夫をゲットしたサービスはこちら
子育てし辛い
- 育休・産休が取り辛い会社が多い
- 帰宅が遅く、どちらか一人に育児の負担がかかる
正直、帰宅時間の遅い男性と結婚すると、女性は子育てが大変です。
特に実家が県外などの理由で、周りに頼る人がいない場合はいわゆるワンオペ育児になってしまい、
一人で育児の負担を抱えることになってしまいます(私はずっとワンオペ育児でした)
夫は子育てにほとんど参加できないだろうと覚悟はしていましたが、本当に大変でした。




私は同業種なので、グラフィックデザイナーの仕事について理解していましたが、
もし、違う業種だったら
- なんでこんなに帰宅が遅いの?
- もう少しどうにか早く帰れるんじゃない?
- もしかして浮気??
などとトラブルになりかねないので、きちんと理解し合ってから結婚する方がいいと思います。
すれ違いは悲しいですからね。
産休・育休が取り辛い会社が多い
残念ながらグラフィックデザイナーは結婚・出産との両立が難しい職業です。
女性デザイナーがキャリアを諦めきれずに仕事に没頭した結果、婚期を逃した。
というデータが上記の未婚率に含まれているのではないかと思います。

会社に産休・育休の前例が無く、自分が第一号になる気力もなかったからです。
最近は業界大手の会社が過労などで問題になっていることもあり、
デザイナーの労働環境の改善も進んでいるようですが、
改革が末端の会社まで行き渡るには、まだ時間がかかるでしょう。
ちなみに、10年間会社員デザイナーでしたが、男性の育休取得なんて、話すら聞いたことありません!
給料が上がらない
グラフィックデザイナーは拘束時間の割に給料が安い場合が多いです。
(きちんと定時で帰れて給料のいい会社ももちろんあるのですが)
女性は収入面で男性に不満を抱くことが多いかもしれません。




女性が結婚してもグラフィックデザイナーを続ける方法
結婚だけならどんな会社でも大丈夫ですが、子どもが産まれると、そうもいきません。
女性デザイナーは結婚・出産を機にグラフィックデザイナーとしての進退を決める選択を迫られるでしょう。
主な選択肢は
- 今の職場で仕事を続け、産休・育休を利用
- 退職
- 産休・育休のある会社へ転職
- グラフィックデザイナーを辞める
- フリーランスのグラフィックデザイナーになる
- パート勤務のデザイナーになる
このような感じでしょうか。
おすすめは在宅ワーク、フリーランス
私は結婚を機に退職。
その後デザイン以外の職種でパート勤務をし、出産を機にまた退職。
子どもの入園前に開業し、フリーランスのグラフィックデザイナーになりました。
子育てママがフリーランスになる方法【経歴を生かすor勉強する】
もう一度会社員のグラフィックデザイナーとして働くという選択肢も考えましたが、
- 子どもを遅くまで保育園に預けることに抵抗があった
- 子どもの病気の時などに素早く対応したかった
- 家事・育児・正社員の仕事量に耐えられる自信がなかった
という理由で、フリーランスになりました。
メリット・デメリットありますが、
家事・育児と仕事が両立しやすいので、この道を選んでよかったと思っています。
すべてのグラフィックデザイナーが激務で消耗することなく、
素敵な結婚生活を送れることを願っております。