グラフィックデザイナーになるための就職活動中。書類審査を通過したけど、次は実技試験があるって言われた!グラフィックデザイナーの実技試験ってなにするんだろう?怖い……。
とドキドキしているあなたに向けての記事です。 試験、と言われると不安になりますが、落ち着いてください。
私は現在グラフィックデザイナー12年目ですが、2社目の会社に入るときに実技試験がありました。とても緊張しましたが、無事に試験をパスして入社することができました。
- 実際に試験を受けた
- 実技試験を受けに来た人を30人ほどみた
という経験がありますので、ポイントを書いていこうと思います。NG例も掲載しますので、参考にしていただけるとうれしいです。
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グラフィックデザイナーの実技試験でよくある流れ
あなたの応募している会社で、どのような実技試験が行われるのか。 残念ながらそれは分かりません。
(事前にメールや電話でどんな制作をするんですか?と質問するのはアリだと思います)
よくあるのは 短時間でできるもの(チラシ、DMなど)をこれから社内のパソコンを使って作ってみてください。という感じだと思います。
私の経験から大まかな試験の流れをご紹介します。
【例題】「飲食店のオープンDMを作ってください」
- 使用する画像やテキストを渡される
- 注意点を説明される(この画像とテキストを入れてください、など)
- 制作時間を区切ってスタート(1時間で作ってください、など)
- 終了後、制作意図の説明をする
大体このような流れで進むのではないかと思います。 面接と実技試験が同じ日に実施されることが多いので、服装にも気をつけてくださいね。
【関連記事】グラフィックデザイナーの面接で好まれる服装って?【NG例あり】
実技試験で見られているのはデザインの質だけではない
デザイナーの実技試験では いいデザインができているかという点を重視して試験が行われていると考えがちですが、 デザインの質以外でも守るべきポイントはたくさんあります。
注意点は必ず守る
- 必ず使ってくださいと言われた画像を使わない
- 必ず記載してくださいと言われたテキストを勝手に短くする
など、勝手な変更はしないでください。採用担当者は「指示に沿ってきちんと制作できるか」を見ているからです。
もしどうしても変更したい場合は、必ず確認してから行うことをオススメします。
【過去に見たNGな人】
A4サイズで作るという指示があったのに、勝手にサイズを変えてしまった。
→なぜサイズを変更したのか、誰もが納得できる理由があればいいのですが、試験では指示を守ることが大切です。
制限時間は必ず守る
グラフィックデザイナーの現場では、納期を守ることは重要です。
制限時間が守れないと、「仕事でも納期が守れないのではないか」と思われますので注意が必要です。
逆に早くできた場合は「仕事が早い」と評価される場合もありますが、早く終わらせることよりも丁寧で間違いのない作業をすることが大事です。
見直しする
- 文字や画像が切れていないか
- 指定された素材はすべて入っているか
よく確認してから提出してください。 デザイナーは自分の作ったものに責任を持つ必要があります。正確な作業ができていないと、実務でもミスにつながりますので、見直しは大事です。
分からないことがあったら質問する
質問をすると、印象が悪くなると思うかもしれませんが、分からないことは質問した方がいいです。
いつもと違う環境で作業することになりますので、パソコンの設定が違ったりして迷う場合もあります。
トラブルが起こったときに、
- すぐに近くの人に聞いて問題を解決できる人
- いつまでも質問せず自分で解決しようとして作業時間を縮めている人
だと、前者の方が好まれます。「仕事でも分からないことがあったら、すぐに質問してくれるだろう」と評価につながるからです。
社内の人は忙しそうにしていて声をかけづらいかもしれません。でも、大抵の場合は優しく解決法を教えてくれると思いますので、思い切って近くの席の人や、採用担当者に聞いてみてくださいね。
質問に対して嫌な顔をされたり怒られたりした場合は、社内の人に余裕が無さすぎるので、その会社に入ること自体考え直した方がいいです。
制作意図はしっかり説明する
- どういう意図で制作したのか
- なぜこの色を使ったのか
しっかり自分の考えを伝えることが大事です。
【例】 今回は飲食店のオープンを告知するDMでしたので、オープンの日付けを特に目立たせて分かりやすいようにしました。文字も赤にすることで手に取る方が見やすくなったと思います。 など
もし出来上がったデザインがあまりよくなくても、説明でカバーできることもあるかもしれません。大事なのは「自信をもって伝えること」です。
面接でも同じですが、
「この人と一緒に仕事がしたい」「この人が社内にいると仕事が円滑に進みそう」だという印象を持たれると、デザインの評価があまり高くなくても、採用される場合もあります。
デザインはパソコンと向き合って作業するイメージが強いですが、社内の人や、外注先、クライアントなど人と接する機会は意外と多いのです。なので、コミュニケーション能力も重要ですよ。
【過去に見たNGな人】
制作物に対する気持ちが熱すぎて、自分の話ばかりする人
→熱意があるのはいいことですが、出来が良くないものに対して、自分がどれだけ熱意を込めて作ったのかを延々と説明するのはNGです。
デザインをする上で大事なのは「制作物を受け取った人がどう感じて、どう行動するか」ですので、「作った人の想い」は関係ないです。
自分のことばかり話しすぎると、「仕事でコミュニケーションが取りずらそうだな」とマイナス評価になることもありますので、注意が必要です。
自信をもって実技試験を受けましょう
グラフィックデザイナーの実技試験において大事なのは、カッコよくて素敵なデザインをすることではありません。
正確に、丁寧に、時間を守って作ることが大事です。
もし分からないことがあれば、
- コメント欄
- 問い合わせページ
- TwitterのDM
などで質問していただければ、分かる範囲でなんでもお答えしますので、気軽に聞いてください。
万が一、今回の試験がうまくいかなくても、会社はたくさんあるので求人情報をさがしてみてください。
デザイナー向けの求人サイトの選び方はこちらの記事で書いてます。